ギネス認定、世界最高齢84歳の小学1年生 | Lin's Times

ギネス認定、世界最高齢84歳の小学1年生

 ケニアに84歳の小学1年生がいる。ひ孫ほどの同級生たちと机を並べ、実用語のスワヒリ語の読み書きや算数を学ぶ。ギネスブックは「世界最高齢の小学校入学」と認定した。「大学を卒業し、獣医師になるのが夢」と目を輝かせる。

 首都ナイロビの北西300キロ余り。穀倉地帯の町エルドレット郊外にあるカプケンデュイヨ小学校で、20年1月生まれのキマニ・ンガンガ・マルゲさんは学んでいる。

 算数の授業。「5引く3はいくつ?」と先生に問われ、マルゲさんが「2」と答えた。約80人の同級生が「よくできた、よくできた」と拍手すると、マルゲさんはうれしそうにほほ笑んだ。

 スワヒリ語の読み書きができず、数え方も知らなかったマルゲさんは、1年ほど前に入学を決意した。02年末に発足したケニアの新政権が、小学校教育を無料にしたと人づてに聞いたのだ。「勉強すれば、聖書を読んだり、自分でお金を数えたりできる」

 昨年10月、歩いて数分の同校を初めて訪れた時は、追い返された。しかし、何度も足を運んだ。ジェーン・オビンチュ校長はあきらめさせようと「小学生には制服が必要なんです」と言った。

 今年1月、制服に似た服を着たマルゲさんが校庭に立っていた。農作業のアルバイトで得たお金で買ったという。入学を許可され、4月にギネスブックから認定された。

 同級生のサムソン・ジュグナ君(7)は「最初はびっくりしたけど、おじいちゃんは優等生だ」とほめた。毎朝、授業開始の約1時間半前に来て、校庭の片隅で予習する。

 8人兄弟のマルゲさんは、家が貧しくて学校に行けなかった。50年代、英国からの独立を目指す武装組織「マウマウ」に加わった。英軍にとらえられ、60年代初めまでの約8年間を収容所で過ごした。拷問で左足の指を失い、両耳に障害が残った。6年前、妻に先立たれてからは、牛と羊の世話をしながら暮らしていた。

 「家族のような子どもたちと勉強できて、とても幸せだ。学校で学ぶ喜びを知らない世界の老人たちは、ぜひ自分に続いてほしい」

(asahi.com9/19より)

****** ****** ****** ******

考えさせられる話しだなぁ。

自分はいやいや義務教育を受けてきて、教育費がバカ高い私立の高校通って、自分で勉強する事もせず毎日過ごしてきて、その状況をまるでありがたいとも思ってこなかった。
だから、「学びたいのに学べない人がいる」って事実には、はっとさせられる。

大学に入ってからは幾分かは真面目になって、、自分の能力を高める事や見聞を広げて、経験をつむ事には積極的になったつもりだけど、この記事を読んで、より一層精進しようと思ったね。はい。



この老人のように学ぶ意欲を持って毎日生きたいね。